Chapter 02

空間データの種類

ベクタ、ラスタ、属性テーブル、データ形式の違いを、実務で迷わないように整理します。

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ベクタデータ:点・線・面

ベクタデータは、地物の形を座標の集まりとして表します。施設なら点、道路や河川なら線、行政界や浸水区域なら面として扱います。

種類代表例主な解析
避難所、観測所、公共施設、事故発生地点位置と属性を持つ最小単位。件数集計や近接解析に使う。
道路、河川、管路、鉄道、流路延長、交差、ネットワーク、流下方向などを扱う。
行政界、用途地域、浸水区域、土砂災害警戒区域面積、包含、重ね合わせ、区域内集計に使う。
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ラスタデータ:セルごとの値

ラスタデータは、格子状のセルに値を持たせたデータです。標高、浸水深、衛星画像、土地被覆、降雨分布などで使われます。

ベクタとラスタの比較

ラスタではセルサイズが重要です。1m DEM、5m DEM、10mメッシュなど、解像度が解析の細かさを決めます。

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属性テーブル

属性テーブルは、GISデータを業務データとして使うための中心です。名称、ID、分類、数量、更新日、出典などを列として管理します。

  • IDは重複しないように管理する。
  • 名称や住所は文字コードの違いに注意する。
  • 数値項目は単位を明確にする。
  • NULLや空欄の意味を決めておく。
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データ形式の選び方

形式拡張子向いている用途
GeoPackage.gpkg複数レイヤを1ファイルにまとめやすく、QGISやArcGIS Proでの実務データ管理に向く。
Shapefile.shp ほか古くから使われるが、文字コード・フィールド名長・複数ファイル管理に注意。
GeoJSON.geojsonWebGISやAPI連携に使いやすい。大量データではサイズに注意。
GeoTIFF.tifDEM、衛星画像、解析結果グリッドなどの位置付きラスタに使う。
CSV.csv緯度経度や住所を持つ表データの入口。GIS化には座標列やジオコーディングが必要。